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わくわく・共感できる長野の元気情報を配信します!

ナガラボはながのシティプロモーションの一環です

No.050

徳武 信光さん

たけ子さん

ラーメン店「徳さん」

食する人の心も満たしてくれる
戸隠のラーメン家

文・写真 Yuuki Niitsu

戸隠と言えば、岩手県のわんこそば、島根県の出雲そばと共に、日本三大そばの一つとされる「戸隠そば」の聖地であります。
その中でも特にそばの激戦区である戸隠中社地区に、なんと今年4月29日に「ラーメン屋」がオープンしたというのです!この大スクープに編集部・新津は現場に直行しました。

「なぜラーメンなのですか?」
この問いに答えてくれたのは話題のラーメン屋「徳さん」の店主、徳武信光さんです。

「戸隠には素泊まりで来るお客さんが多いんだけど、そういうお客さんが夜、食事をするときに周りのお蕎麦屋さんは大体16時で閉まっちゃうから、食べるところがないわけよ。じゃあ、うちでお店やるかって話になって、それなら昔からの夢だったラーメン屋をやろうって始めたのよ」

中華焼きおこげ850円。食べていくうちにとろみが溶けていきスープになる。これがたまらない!

実はご主人、今から25年前に東京の高島平のラーメン屋で働いていたそうです。その時から、自分の店を出すのが夢だったといいます。その後、長野市松代町にある松代荘で調理師として働き、奥様との出会いをきっかけに奥様の実家である戸隠の民宿を手伝います。先代の死去により、民宿業から手を引き、そのタイミングでラーメン屋の話になりました。

店内は民宿を改装して作ったため、暖簾をくぐると玄関があり、靴を脱ぐと一面に座敷が広がります。窓の外は文句なしの戸隠の大自然、畳に裸足という最高の組み合わせ、他にもカップル用の個室(民宿の名残なのか、タンスとソファがある)があったりと、ラーメン屋というより自宅でラーメンを食べているような、アットホームな雰囲気をあじわえます。

「食べてから、お茶飲んで3時間位いるお客さんもいるよ(笑)」

笑って話すご主人ですが、お客さんがくつろげる理由は、他にもあるようです。
その雰囲気を作っているのは、奥様のたけ子さんです。

「兄ちゃん、阿波踊り出来る?やってごらん?全然、腰の動きがダメ。最近使ってないね(笑)」

取材中、いきなり阿波踊りの指導をされ私生活の指摘まで受けた編集部・新津。

この奥様の面白さ、半端なものではありませんでした。

食事を待つ間のお客さんに「これ、今日とった山菜だから食べてみて!」と差し出したかと思うと、踊りだし、歌いだし、お客さんが口に含んだ山菜も飛び出すほどの笑いの雨あられ。ラーメンを待つ時間が全く苦になりません。

「吉本に入るのが夢なのよ」

この奥様、只者ではありません。
実は奥様は理容師の資格も持っており、毎日午前中に2名を散髪してから、お店に入ります。お店の仕事の合間にも自身の母親の介護をしたりと、大忙しの毎日。そんな中で、お客さんに踊りや歌や下ネタ?で笑いを提供するスーパーウーマン。

2時間も3時間も居たくなるような居心地良い座敷。毎週のように地元の方の宴が行われている

さてこの元気の源はどこにあるのでしょうか。

「やっぱり週一度の休みだね。前の日の夜からウキウキでね。朝から山に入って、山菜獲るのよ。そんで汗びっしょり掻いた体を温泉で癒す。この休みがあるから働けるのよ。逆に毎日、必死で働くから休みの日の有難みがわかるのよ」

こう話した直後も、店の隣にある自宅へ行き、お母様の介護をしたりと本当に止まっていることがないくらい働き者の奥様。

毎年、9月の敬老の日には徳武さん夫婦が有志で、地区の公会堂で出し物をしているそうです。

「一昨年は、かみさん一人でスコップ使ってエアー三味線だろ。そんで去年は、二人で安来節(やすぎぶし)を踊ったよ。今年は、何やるんだろうね(笑)。ほら、うちのかみさん、手ぬぐい被るとダチョウ倶楽部の上島竜平にそっくりでしょ」

笑いながら話すご主人は、常に明るさを振りまいてくれる奥様に感謝しているそうです。
そんなご主人に今後の夢について聞いてみたところ

「現状維持だね。だって、ラーメン屋は水商売みたいなもんだからさ。ほら、独身男性と同じだよ」

ポカーンとなる編集部・新津に

「どちらも読め(嫁)ないでしょ」 

ラーメンを食べに来たお客さんがこんなに笑うことはあるだろうか。奥様は只者ではない

と言ってエビそばを差し出してくれました。
ねずっち並みの、こんなセンスある答えが返ってくることも読めなかった編集部・新津。やけにエビそばを食べる時間が長く感じたのは気のせいでしょうか。

戸隠のラーメン徳さんには、職人気質のご主人が料理を作る間、芸人気質の奥様がお客さんをもてなします。
麺も待ち時間も、のばすことなく、のびるのはお客さんの滞在時間だけ(笑)

食事後もお客さんを笑い倒し、それを求めるお客さを見て、ここの居心地の良さを実感しました。

最近では、そば屋の店員さんが仕事終わりに食べに集まる交流の場にもなっているそうです。
まさにここはラーメン屋というより、ラーメン”家”なのかもしれません。

ボリュームたっぷりのエビそば。見ているだけでも、よだれが出そう。涼しい戸隠には最高の一品

4月よりランチ限定で提供する、ざるそば・餃子3個セット。そばに餃子という型破りな発想が徳さんの持ち味だ

(2014/07/11掲載)

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会える場所 ラーメン店 徳さん
長野市戸隠中社地区(中社のそば)
電話 026-254-2495

営業時間 午前11時~午後8時半
月曜定休  月曜が祝祭日の場合は翌日が定休日です

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