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No.350

徳武

有紀さん

健康運動指導士/日本コアコンディショニング協会マスタートレーナー

すべては子どもと戸隠のために

文・写真 みやがわゆき

ある晴れた秋の朝、公園の芝生の上で20名ほどの子ども達を前に、体操をしている女性の姿がありました。顔は笑ってはいるものの、子供たちをリードして体を動かす姿からは気迫が伝わってきます。それもそのはず、某テレビ局の体操のPVの収録現場だったのです。
友人のスポーツトレーナーの依頼で、PV撮影のため子どもたちへ体操の指導を行っていたのが、戸隠在住の徳武有紀さん(以下、有紀さん)。運動指導者として20年以上のキャリアがあり、ストレッチポールを用いた体操指導のエキスパートでもあります。明るいキャラクターと抜群の身のこなしの軽さで、長野市市内はもちろん、県内外からも体操の講師として引っ張りだこの有紀さん。その活動は体操指導だけにとどまらず、地域学校保健委員会アドバイザー、絵本サークルほんとぴあ代表など多岐にわたります。そのパワーの源にあるものは何なのでしょうか?

スキーを通して

大阪府堺市に生まれ育った有紀さん。小さい頃から体を動かすことが好きで、幼少期からポートボール、スイミング、スキー、バスケなど様々なスポーツを経験してきました。

「好きだけど、選手になって競争しよう、という気持ちはなかった」

一人っ子だったせいか、マイペースな性格。「あくまで楽しんで」というスタイルは、昔も今も変わりません。小学校の頃から通っていた水泳学校では、卒業生がコーチになる仕組みがあり高校生になって後輩を教えたのが、“指導者”としてのスタートでした。その頃、小学校の先生になりたいと思っていた有紀さんでしたが、9教科のうち、成績が良かったのは体育だけ。ということで、武庫川女子大学に進学し、体育の教員免許を取りました。

そんな有紀さんは、18歳の冬に運命的な出会いをします。スキー好きの両親とともに、信州のスキー場に遊びに来たのです。それが、後の人生を大きく変える“戸隠”との出会いでした。
一冬の経験で戸隠のパウダースノー、景色、おいしい蕎麦の虜になった大学生の有紀さん。その後、冬休みや春休みには越水のロッジに居候し、戸隠スキー場のスキースクールのひとつ、フランススキー学校へ通うようになりました。スキーの合間に、お昼は中社で蕎麦を食べ、夜は喫茶店で仲間たちと遅くまで語り合う青春時代でした。

大学を卒業し、関西で教員として働き始めてからもシーズンには戸隠で滑っていた有紀さんは、中社界隈では名の知れた存在でした。
そして、ある冬のこと。通い慣れたそば屋の店主から弟さんとの縁談を薦められたのです。

こどもたちからも「ゆきさん」と慕われている(写真提供:徳武有紀さん)

二度目の運命の出会い

子供が好きで、二十歳の頃から“早くお母さんになりたい”“我が子は5歳ぐらいまではどこにも預けずに自分でみたい”と思っていたという有紀さん。

「戸隠で暮らすことに何も不安はなかった」

そう振り返ります。縁談を持ちかけられた数ヶ月にはめでたく式を挙げ、すぐに、子宝にも恵まれました。

長女、長男を産み育て、願いはかなったかに見えましたが、子供が大きくなるにつれ、家の周りに子供に同年代の遊び相手がいないことが理不尽に思えました。日中は子供以外にはだれとも話さずに過ごしている自分を不満に思う瞬間もありました。ストレスに押しつぶされ、旦那さんの前で、大泣きをしたこともあったそうです。

「知らないうちに、自分で自分のしたいことに制限をかけていたことに気づきました」

子供たちを保育園に預け、地元の体育館で体操教室を始めたのもその頃のことでした。

当時は、「運動なんて」と尻込みをし、変わったことをすれば後ろ指を指されるような時代。中社・宝光社の家にチラシやアンケートを配り歩き、最初は1人から始めた教室でしたが、子育て中のお母さん達を中心に、だんだんと仲間が集まるようになったそうです。健康運動指導士の資格をとってからは、地元の子育て学級で体操指導を担当するようになりました。ようやく「体操の有紀さん」としての顔が定着した頃、戸隠村が長野市に合併するという転機を迎えました。そして、有紀さんはすべての教室をいったん解散するという決断をしました。子育ても一段落し、有紀さんの人生も新たな転機を迎えようとしていました。

空き時間ができた有紀さんは、すかさず、東京で行われたあるセミナーに参加します。そこで、“ストレッチポール”との運命的な出会いを果たします。

ストレッチポールとは、体の歪みを正し、体幹(コア)を意識して良い姿勢を保つためのツールです。今でこそメジャーとなりましたが、10年前には無名の存在でした。

けれど、有紀さんはこのポールとの出会いで、「人生が変わった」と話します。ポールを使っていくうちにそれまで悩まされていた腰痛がなくなり、楽に生活できるようになったのです。そして、週一回、5ヶ月間東京へ通い、ストレッチポールの使い方と指導法をマスターした有紀さん。指導者仲間にも恵まれ、NPO法人からだのき・ほ・ん楽習会を立ち上げるなど、その後の長野での活動の幅も広がりました。

日常でも、仕事でも欠かせないパートナーとなったストレッチポール

子育て中のママ達が結成し、講師として関わっている親子体操サークル「おやこ楽校」にて

お母さんたちの「楽」をサポート

知徳の50代を迎えてからは、身体と同時に、心のことにも向き合いたいとの思いが強くなってきた有紀さん。数年前に、コーチング法のひとつである“ベップトーク”のセミナーを受講し、学んだことを生かして子育て中のお母さんたちへのサポートを始めました。理論ではなく、あくまで自分の経験を通して、「こんな方法もあるよ」と伝えることで、若いママたちの子育てを応援していけたら、との思いから始めた講座は好評で、様々な事例も集まり、手応えが感じられるようになってきたとのこと。

今年(2016年)は、子供の小学校時代に立ち上げに参加した絵本の読み聞かせサークル「ほんトピア」から呼び戻され、代表として、イベントの企画・実施も行っています。

「豊かな人生をもたらしてくれた戸隠の地に、恩返しをしたい」との思いから、地域の児童委員やコミュニティスクール「とがくしっ子応援団」の任務も引き受けている有紀さん。あくまで自然体のその姿勢に、頼もしさを感じました。

有紀さんが企画したほんトピアのイベント。「絵本が育てるこどもの心」をテーマに瑞雲社代表の井上みほ子さんの講演会と読み聞かせ勉強会

(2016/12/22掲載)

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