全国28店舗を展開するアパレルセレクトSHOP「FREAK’S STORE」（株式会社デイトナ・インターナショナル）。創業30周年を迎える節目となる今年、「FREAK’S STORE NAGANO」を10月21日にリニューアルOPEN。「洋服屋の原点に帰り、本当にかっこいいものをお客様に伝えたい」と話すのは店長の松本岳大さん。基軸となるアメリカンカジュアルのセレクトに加え、今後は長野のお酒や食、プロダクトなどに特化したセレクトもしていきます。洋服屋ならではの提案で、長野の魅力を発信していく「FREAK’S STORE NAGANO」が注目を集めています。

店長の松本さんは、これまでに新宿店店長を務めた後、名古屋店の立ち上げ、本社でのバイイニング業務を経験。名古屋店ではライブの企画、地元作家作品の買い付けなどに携わってきました。その取り組みが鹿島研代表取締役に高く評価され、長野店リニューアルのキーマンとし起用されることとなりました。松本さんは「洋服屋の原点は、本当にかっこいいと思えるものをセレクトすることにある」と言います。

「長野ならではのものを洋服屋がセレクトすることは、お客様にとっても、僕たち自身にとっても一番楽しみなことだと思います。長野には、活躍する事業主がたくさんいることを知り、今こそそのかっこよさを伝えていくのが洋服屋の役目でもあるはず」

ここから地域の人や活動・文化を発信していく新しい試みが始まります。洋服という枠にとらわれない松本さんの視点が、唯一無二のお店づくりとなり、何が本当にかっこいいものなのかを再発掘していきます。

FREAK’S STOREのはじまりは、茨城県のひとつの路面店。鹿島社長が一人で店に立ち、海外へ買い付けに行き、地元の友人らの力を借りながらDMの作成やチラシ配りをしてきたそう。そこから30年。長野店をモデルに、洋服屋の原点をもう一度揺り動かしたい、と鹿島社長は話します。
「自分はアメリカで、本当にいいものかを確かめながら買い付けをしてきました。長野には、アメリカで感じてきた作り手や商品を扱う人の熱意と同じものを感じたのです。だから、長野店で地元のものをセレクトして販売するというプロジェクトを始めました。社員自身が自分の目で見て、直接会話をして、何がかっこいいかを確かめることができるし、いい商品に出会う喜びを味わえるに違いないと思っています」

その想いは松本さんも同じ。

「いち路面店がその地の『本当にいいもの』をセレクトすることで、他県の人もわざわざ来たくなるようなお店にしていきたいです。長野店にしかないものを伝えていきたい」

この街を知ること。松本さんはお客さんと話す時、「お客さんが一番求めているものはなにか」を考え、おすすめの飲食店や他店でしか手に入らない商品を紹介することもあるそう。街の中のいち路面店として、長野駅前を盛り上げていきたいとの想いも抱いています。

新設された「NAGANO NEW VINTAGE」のコーナーには、一台の古い自転車が飾られています。鹿島社長が10代の頃になんとかして手に入れた自転車だそう。これがひとつのFREAK’S STORE NAGANOの象徴だと松本さんは話します。

「アメリカンカジュアルを基軸としたFREAK’Sの提案や流行は時代とともに変わり続けます。本当にかっこいいと思えるものをお客様に提案できているだろうか？と常に自問自答しています。けれど、このバイクのように、古くても変わらずかっこいいものは必ずあります。そういうものを伝えていきたい」

20代スタッフを中心に、長野店の今を発信していく松本さん。いくつもの商品を見聞きしてきた松本さん独自の「長野店の在り方」が全国のFREAK’S STOREをリードしていきます。