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わくわく・共感できる長野の元気情報を配信します!

ナガラボはながのシティプロモーションの一環です

No.010

グレート

無茶さん

信州プロレス代表

マルチな才能を軸に
長野県を元気にする信州の名物タレント

文・写真 Yuuki Niitsu

個人的には、信州の三大名物といえば、信州味噌、信州そば、そして 信州プロレスがあげられるのではないでしょうか。

その信州プロレスは、長野市若里にある信州プロレスアリーナを拠点に、プロレスを通じて長野県を元気にしているエンターテインメント団体です。
おもしろいのは、プロレスごっこと銘打ち、マスクやペイントをしたメタボリックなおじさん同士の腹の叩き合い、頭の薄いおじさんのかつら攻撃、そしてお客さんをリングのロープ役にする点など、笑いを前提にしているからこそできるパフォーマンスです。

「安全第一、台本重視、入場無料、雨天検討の4つを、うたい文句に活動しているんですよ」

信州プロレス代表 グレート☆無茶氏は、自らの団体を実にわかりやすく、そう説明してくれました。
いろいろなプロレス団体がありますが、初めから台本重視などと掲げている団体は珍しいでしょう。

エネルギッシュな無茶さんですが、生命線が短いとのこと。意外にもきれいな手でし た

「なぜ、信州プロレスを立ち上げたのですか?」

と尋ねると

「とにかく、長野県を元気にしたいんですよ!」

彼の答えは、気持ちよいくらいシンプルでした。

「大学時代に、お笑い中心の学生プロレスを通じて、ビートたけしさんや、ウッチャンナンチャンさんと番組をやったり、毎日、歌舞伎町で寝泊まりしたりと、めちゃくちゃ刺激のある生活を過ごしてきたんですが、卒業して就職で地元の長野県に帰ってきた時に、長野県は全然元気がないと感じたんです」

それが、信州プロレスを立ち上げようと決意したきっかけになったといいます。
しかし、すぐに事が進んだわけではありませんでした。

「信州プロレスを立ち上げようと旗揚げ計画書を作ったのが、22~23歳の頃なんですが、社会人一年目で、毎日仕事に追われながら、目の前のことをこなすことに精一杯で、頭の中では夢を抱きつつも、なかなか実行に移せない悶々とした日々が続いていたんです」
そのがっちりとした体格とは相反し、物腰がやわらかい口調で、彼は当時を振り返ってくれました。

転機となったのは、ある人から尋ねられた一言だったそうです。

「30歳手前で出会った方から、夢は何? って聞かれて、 今の会社をでかくすることです! って、答えたんですよ。でも後で、嘘をついている自分に気がついたんです」

まさに、心の奥底にしまっていた「信州プロレス」という玉手箱を開ける時がきました。

「その時は、保険会社で営業所長をやっていたんですけど、会社と信州プロレスを天秤にかけた時、迷わず信州プロレスを選びましたよ。不思議と迷いはなかったですね。
ただ、周囲からは猛反対されましたけどね(笑)」

それもそのはず。何と言っても、所長時代は、8ケタ代の収入があったというのですから。

「会社を辞めて腹をくくってからは、全てが動き出しましたね。 
ただ、不思議にも集まるメンバーは、スポーツ経験のない人たちばかりだったんですよ(笑)。 でも、逆に考えるとおもしろいことを長野県で仕掛けたい人たちがこんなにいるんだなと思って、勇気をもらいましたよ」

彼の潔さとポジティブ思考、そして常におもしろさを追求する姿勢は、子供の頃から全く変わらないといいます。

「小学校の時はいつも皆が、今日は何する? って付いて来て、どこに行くにも大行列ができていましたよ。大病院の外科の先生みたいに(笑)」

現在、信州プロレスの30名ほどのメンバーが、無報酬にも関わらず、選手、スタッフとして団体に携わっています。それは、子供の頃から備わっていた彼のバイタリティーやアイデアあってのことでしょう。

また、お笑いプロレスで活動する彼の前職が、笑いとは縁遠いような保険会社の所長というのも意外でした。しかし、信州プロレスでもその経験が活かされていると言います。

「営業マンのモチベーションを上げて商品を売れるようにするのと、プロレスメンバーを輝かせるようにプロデュースしていく点では一緒ですね。 ちなみに、グレート☆無茶も、僕がプロデュースしているメンバーの一人という考えなんですよ」

信州プロレス代表、アイドルユニットのプロデューサー、テレビ・CMタレント、講演会での講師、イベントMCと多くの肩書を持つ彼は、最近ではなんと、長野市市議会議員にも立候補したというから驚きました。

自らの想いを熱く語ってくれたグレート無茶さん。取材中も、何度も元気という言葉 が飛び交いました。

彼の人生には、無駄という言葉が一切ないように思えました。例えるならば、人生の全てを余すことなく具材に入れてしまう、「ギャンブルシェフ」でしょうか。
そんな彼に、
「信州プロレスによって長野県は、変わりましたか?」
と聞いてみました。

「正直、まだまだ元気が足りないと思っているんですが、小学校でイベントをしたり、養護施設に慰問で行かせてもらったりもしている中で、実は最近、長野県の小学校で、信州プロレスの影響から、プロレス団体ができたと聞いたんですよ。そういうのを耳にすると、次世代の子供たちが元気になってきていると感じますね!」

まさに、ギャンブルシェフが調理している「元気な長野県」が、出来始めてきているのかもしれません。

「人生、一度だけですよ! だったら、やりたいことを全てやりたいんですよ。
人生、いつ何があるかわからないじゃないですか!」

俺流で締めくくった彼は、最後になぜか手相を見せてくれました。

「僕ね、生命線が異様に短いんですよ(笑)」

これからも、ぜひ長野県を元気にし、彼自身はいつまでも元気に長生きしていただきたいものです。

マスクは子供たちの永遠の夢。このマスクを脱ぐのは、暑くなったとき(笑)

(2014/05/16掲載)

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