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わくわく・共感できる長野の元気情報を配信します!

ナガラボはながのシティプロモーションの一環です

No.280

芳川

智恵さん

門前農館(もんぜんのやかた) さんやそう 取締役社長

お母さんたちが発信する、
安心・安全でおいしい長野の農産物

文・写真 くぼたかおり

大門町の交差点を渡って善光寺へと向かう道筋に、ぱっと目を引く旬の農産物とおやき。今年13年目を迎えた「門前農館さんやそう」では、元気なお母さんたちが出迎えてくれます。

全ては安心・安全な食への関心から始まった

朝9時30分過ぎに仕込みの様子を拝見しようと伺うと、10人近い女性が人気商品のおやきを始め、1個180gもある大きなおにぎり、お惣菜の準備をしています。限られたスペースの中で、各自が決められた役割分担をすばやくこなす姿は、一切の無駄がありません。スタッフとともに店を切り盛りするのが、72歳の芳川智恵さんです。

芳川さんはリンゴと米の農家を営んでいました。しかしスーパーで販売される多くの輸入食材に危機感を覚えて、平成7年に上松の直売所で「野菜市」を立ち上げて、地元産の安心・安全で、旬の農産物の販売を行うように。それと合わせてJA女性部の仲間で、おやき作りが上手な女性がいれば講習会を開いたり、輸入農産物の危険性について問題提起した作品「それでもあなたは食べますか」を見て勉強会をするなど、食に関する勉強を積極的に進めていきました。

そういった活動をする中で次第に加工品の製造・販売もしたいと考えるようになり、JAながのに掛け合い、加工所を新設。さらには店を持ちたいと夢を膨らませていきます。

善光寺郵便局に隣接する「門前農館 さんやそう」

「年を重ねてもボケないように、仲間が集う場所を作りたい。それが店を持ちたいと思うようになった理由です」

そのころ大門町では、元薬屋さんの空き店舗を活用できないかとJAながのに相談。JAながのはアンテナショップとして使うことになり、運営スタッフとして働いてほしいと芳川さんに相談が来ました。そして平成14年7月20日、JAながのが母体となって「門前農館 さんやそう」がオープンしました。

「立ち上げ時に入ったスタッフは私を含めて6人。しかしどんなに美味しいおやきを作っても、当初は認知度が無かったので売り切れることがありませんでした。それでも大門町の皆さんが『あそこにおやきは美味しいよ~』と宣伝してくれたおかげでお客様が増えていきました。私たちのおやきは毎朝具材からすべて手作りです。近隣でもここまでして提供している店は少ないのでは?と思います」

季節ごとの野菜を使った総菜。なかでも「じゃがいもの煮っころがし」(220円)は人気商品の1つ

食べた食事が身体を作る源になる

10年目を迎えた平成24年、母体であったJAながのから独立して運営を進めることになり、家賃、光熱費、人件費を捻出するためにイベント出店を増やすようになりました。

「声をかけられたらどこにでも行く姿勢で、いろんな所で出店しています。イベントがある時には、朝4時くらいから仕込みを始めることもあります」

さんやそうの定番と言えば、おやきです。現在は野沢菜、丸なす、野菜ミックスから、あん入りさつまいも、ポテトなどの変わり種、さらには季節限定の品まで10数種類を用意しています(1個145円・税込)。ちなみに今年の御開帳期間中、多い時には1日2000個ものおやきが売れたそうです。さんやそうのおやきは手作りなので、準備に手間ひまをかけているので、早朝からフル回転しても間に合わないほどだったとか。

現在も夕ご飯は夜9時を過ぎてからになってしまうという芳川さん。取材前日の夜は、親芋を使った煮物とサンマを焼いて食べたそう。

朝は仕込みで大忙し。どんどんおやきの具を包んでいく

「少し腰が曲がってきたので、身体を動かしたいなと思うけど、時間がありません。それでも周りの人からは『元気だね、健康の秘訣は?』と聞かれるんです。あえて言うなら、やっぱり食事です。食べたものが身体を作る要素になるから」

取材中にお茶しに来ていたお客様も、いつしか話の輪に入っていました。扱っている商品をどう調理するか、漬物を美味しく漬けるコツなど、食や料理について話をしている時の芳川さんの姿は、とてもキラキラ輝いています。

「例えば煮物なんかを作る時、私は醤油、砂糖、酢を加えるんです。この酢が味を良くしてくれるんです。可能な限り、添加物が入っている調味料を使わず、美味しくすることを考えていますね」

通年販売する定番おやきは11種類ある

長年の夢を叶えた米ぬかのクッキー

ますます食への興味を広げる芳川さんが注目したのが、栄養素が多い「米ぬか」でした。市販のスナック菓子にはない、安心して栄養を取れる美味しいお菓子を作りたいという想いから、市内の洋菓子店に相談し、共同で商品開発を進めていきました。そして2013年、念願の「リンゴチップ入り米ぬかクッキー」と「えごま入り米粉クッキー」(ともに350円)を完成。「米ぬかのお菓子は、ようやく念願が叶った!という想いです」と芳川さん。

「無事に続けてこれたのは、善光寺さんです。善光寺を参拝に来る全国からの観光客が立ち寄ってくれ、商品について会話を弾ませる時間が楽しくて。だから私は、朝起きて仕事をしたくないと思ったことがないんです。今日もいろんな人に会える!そう思って楽しむことが、私の活力につながるんです」

通勤途中に立ち寄るという男性は朝ごはん用におにぎりやおやきを買いに立ち寄ると言います。そして朝から活気ある店の様子を見て、「これこそ門前の朝って感じがします」と言いながら去っていきました。知らない人同士でも、なぜか会話をしてしまいたくなる。そんな雰囲気がここにはあるようです。長野の農産物とお母さんたちの安心・安全なお惣菜を通じて、ほっと温まる時間を過ごしに来ませんか。

芳川さんがいつかは作りたいと願っていた商品「リンゴチップ入り米ぬかクッキー」と「えごま入り米粉クッキー」

(2015/10/26掲載)

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会える場所 門前農館 さんやそう
長野市大門町518
電話 026-235-0330
ホームページ http://www.sanyasou.co.jp/
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