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No.34

道の駅中条のおぶっこ

矢本八幡宮宮司・社寺建築 宮川和工さんのマイ・フェイバリット・ナガノ

西山地方のソウルフード

文・写真 みやがわゆき

気候風土が育んだ粉もん

道の駅中条は、2010年に長野市に合併した旧上水内郡中条村と白馬村を結ぶオリンピック道路沿いにあります。信州百名山の虫倉山(むしくらやま)と犀川の清らかな流れ、遠方には北アルプスが眺望できるビューポイントでもあります。
そして、食堂の看板メニューが、「おぶっこ」。ぶつ切りの大根と人参、ねぎ、豚肉、しみ豆腐、油揚げが入った信州みそ仕立ての汁に、平打ちの太麺がたっぷり入った煮込みうどん風の郷土料理です。

長野市西方の中山間地は、「西山地方」と呼ばれ、急峻な地形と寒冷な気候から米の栽培に適さず、米の代わりにうどんやおやきなど、小麦を原料とした独自の食文化が培われてきました。「おぶっこ」もそのひとつ。地方によっては「ぶっ込み」とも言われますが、中条では「おぶっこ」として食べ継がれてきました。麺を一本すすってみて、驚いたのは、その食感。つるつるもちもちの滑らかな喉越しで、どんどんと食が進みます。

おぶっこ一人前は680円。麺は230gで程よいボリューム感

麺に隠された秘密

10年ほど前から道の駅のメニューとして登場したおぶっこ。独自に研究を重ね、麺には信州ブランドの小麦「ユメセイキ」を使っています。ユメセイキは、小麦に含まれるパサパサとしたデンプン質・アミロースの割合が低く、逆に粘り気が強いアミロペクチンを多く含む中力粉です。そのため、めん類には最適で、もちもちとした弾力性と滑らかな食感が生まれるというわけです。
契約工場で製造されたオリジナル麺と、旬の地場野菜を使った中条ならではの逸品。
さらに、道の駅オリジナルの辛味「ネギ南蛮」がおぶっこのおいしさを引き立てます。こちらもスタッフの手作りで、中条産の青唐辛子とねぎが、しょうゆにつけ込まれています。お客様にも好評で、お持ち帰り用として販売もされています。

通年で提供されているおぶっこですが、一番売れ行きがよいのはやはり11月〜3月頃の冬期。寒い日に、あっあつの麺とお汁をすすれば、五臓六腑から温まり、お腹も心も大満足です。

売店では家庭用におぶっこの麺とみそのパッケージ商品が人気(食堂で使用している麺は冷凍で販売されている)

お菜取りも人気

食堂と売店がある建物の隣には、農産物直売所「わんさか市」があります。ここでは、安心・安全を条件に地元の農家の方々が育てた新鮮野菜や果物を持ち寄り、販売されていて、週末には大勢の観光客や買い物客で賑わっています。
また、標高が高い中条の農地は、柔らかでおいしい野沢菜が収穫されることでも有名です。周辺の農家では11月下旬から12月上旬に野沢菜の「お菜取り」が行われますが、この時期は畑が一般にも開放され、誰でも気軽に収穫したり、収穫された野沢菜をkg単位で購入できます。

お菜取りができる畑のお問合せ先:長野市 中条支所 産業振興担当 (026-268-3003)

晴れていれば北アルプスの大雪渓が眺望できる道の駅

<information>
住所:長野県長野市中条住良木1704
TEL.:026-267-2188

(2016/12/12掲載)

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