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ナガラボはながのシティプロモーションの一環です

No.277

原田

真理子さん

バランスボール教室インストラクター/理学療法士/アロマセラピスト

自分の意志で、なりたい自分へ
理学療法士の経験を生かして心と身体をサポート

文・写真 くぼたかおり

165cmというスラリとした長身に、きめ細やかな白い肌。女性なら憧れを抱く理想のスタイルをした原田真理子さん。理学療法士としての経験と知識を生かし、今年からバランスボールのインストラクターやアロマセラピストとして活動を始めました。

母の言葉がきっかけで理学療法士を目指す

高校時代は、バスケットボール部に所属していた原田真理子さん。3年の進路の年になっても部活に励み、卒業後のことを考えることがありませんでした。仲間もみんな自分と同じだろうと思っていて聞いてみると、原田さん以外の人はみんな進路についてしっかり考えていました。

「バスケ仲間がしっかり進路を考えていたと知って、ハンマーで頭を殴られたような気分になりました(笑)。そこから真剣に自分には何が出来るのかを考え始めるようになったのですが、ある日母親から『あなたの運動能力を生かさないと』とアドバイスをもらったんです」

身体能力には自信があった原田さんは、体育の先生やアスレチックトレーナーはどうだろうと考えるようになりました。しかし既に姉、兄が上京していたこともあり、母親は原田さんには長野にいてほしいと長野医療技術専門学校を勧めてくるように。そこは2年制で理学療法士と作業療法士という国家資格を取得するための学校です。原田さんが興味を抱いた理学療法士は、医師の指示のもとにケガや病気をした人の身体の基本的な機能回復をサポートする仕事です。その内容は体操や運動、マッサージや電気刺激などの物理的手段を用いて行うなどさまざまです。

最初こそ母親のすすめであったものの国家資格を得られる勉強ができるならと受験し、無事に合格。同専門学校の1期生として勉強し始めました。

「もともと、好きな科目は体育で、苦手なのはそれ以外と言い切るほど、身体を動かしてことが好きです。そのため座学の授業は本当に苦手で、ちんぷんかんぶん。でも実習に出た途端に、座学で学んだことがリンクできるようになって、どんどん吸収できたし、やりがいや楽しさを感じるようになりました。実習で花開いたんです」

その後、国家資格の受験も無事に1発で合格し、理学療法士として第一歩を踏み出しました。

参加者の身体の状況や改善したい点を聞きながら、レッスンを進める。複数人が参加していても、1人ひとりに合った教え方をしてくれる

働いて気が付いた、患者以上に、支える家族のケアとサポートの必要性

卒業後に就職したのは、松本市の病院でした。しかし初めての1人暮らしをしながら、厳しい現場で働くのは容易なことではありませんでした。

「最初に配属されたのが整形部門でした。とても厳しい環境だったので、常に自分自身がこわばった状態で仕事をしていました。毎日たくさんの患者のサポートをしていましたが、人数が多すぎて『きちんと見る』ことよりも『時間内に人をさばききる』という言葉が合うような仕事現場でした。ストレスによってあっという間に肌荒れを起こしてボコボコになっていました。それでも、まずは3年続けることを目標にがんばりました」

しばらくして訪問リハビリ部門へ配属が変わり、患者の実際の生活環境の中でケアとアポートをするように。しかし自分自身へのケアが出来ない日々が続いた結果、就職して3年が過ぎたころに不調をきたして退職したのです。

休養期間を経てからは上京し、訪問リハビリを専門に、医師や看護師などチームになってたくさんの患者と家族をサポートするように。しかし、ここで原田さんは気が付きました。

「実際に訪問リハビリをしていると、治療を続ける患者様以上に支える家族のほうがストレスを多く抱えていることに気が付きました。そういった状況を見ていくうちに、支える側のケアやサポートをしたいと考えるようになり、アロママッサージなどに興味を持つようになったんです」

そして東京で出会った男性と結婚し、子どもを出産。しかし将来や家族に対する考え方の違いから離婚し、原田さんは1人で娘を育てることを決意。しかし東京で暮らしていくには、家賃も保育園料も高すぎるため、実家がある長野市へ戻ったのです。

バランスボール教室は、基本手ぶらでOK。45cmのバランスボールを使う

自分が好きなものを模索し続けて、見つけたのは

長野市に戻る時には、漠然と「何か自分でやってみたい」という想いがあったという原田さん。

「シングルマザーなので、私と娘だけという環境にずっといると、たまにですが窮屈さを感じることがあったんです。でも、その気分を娘にぶつけてしまってはいけませんよね。私が娘に100%の状態で接するには、どうしたら良いのかと考えた結果、私自身がやりたいことをして、満足感を得る”何か”をしようと思いました。そこで紙に自分の好きなものをどんどん書き出して、そこからさらに出来そうなことを広げて書き続けていった結果、アロママッサージとバランスボールが残ったんです」

原田さんは東京に住んでいたころ、娘と一緒に親子で楽しめるバランスボール教室に参加したことがありました。体験しながら「これは親子だけではなくて、誰でも楽しみながら身体のコアを鍛えることができる」と感じたそうです。
さっそく原田さんは埼玉県でバランスボールのトレーナーや指導を10年以上続けている方にアプローチし、指導者になるべく学び始めます。それと同時に、東京まで通いながらアロマセラピストとしての資格も同時に勉強しました。

「アロマセラピストの学校は、毎回授業だけ受けてすぐにとんぼ帰りでした。新幹線の中でおっぱいを出して、帰ってすぐに娘にあげる。今ふり返れば、我ながらすごいなって。でも、そこには自分が働く術を見つけなければいけないという気持ちで必死だったんですよね」

そして今年4月からバランスボール教室を、中央通り沿いにあるリプロ表参道3階のスタジオや公民館などで開催。自分で場所を持つというよりは、長野県内外いろんな場所へ出向いて良さを伝えていきたいと考えています。

精油の香りをチェックする原田さん。10月18日はCreeks Coworking Naganoでオリジナルエアフレッシュナーを作るワークショップを開く

「通ってくださる方の中には、腰の骨を痛めている方など年配の方もいます。彼らは私が理学療法士だから安心して身体を任せられると話してくれます。これから本格的に始めるアロママッサージも、本来はホリスティック医療のひとつとしてスタートしたもの。私自身、医療に従事して10年以上になるので、リフレッシュはもちろん心や身体のサポートをしていきたいという強い想いを抱いています」

母として、1人の女性として、常に「自分がどう生きることが幸せなのか」を模索し続けるその姿勢は、多くの人に刺激と共感を与えてくれます。今だけではなく、未来のなりたい姿を目指すために、真剣に身体と向き合う時間を過ごしてみませんか?

バランスボールの上ではずみながらレッスンをした後は、身体をしっかり伸ばして翌日に筋肉痛が出にくいようにストレッチ

(2015/10/15掲載)

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