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No.255

満尾

ひとみさん

NECワーキングマザーサロン信越 マドレボニータ

自分を主語にして話す人になる
「母となってはたらく」を語るサロン

文・写真 安斎高志

安心して話せる場所

6月28日、長野市内某所で本年度1回目の「NECワーキングマザーサロン信越」が開かれました。運営スタッフの満尾ひとみさんが、参加した女性約10人に声をかけます。

「『子どもは何歳です』ではなく、『自分は産後2年です』とか、自分を主語にした自己紹介をしましょう」

参加者が最初に与えられる自己紹介の時間はたった10秒間。しかし、それも徐々に自分の想いを表に出していくための仕掛けのひとつです。

運営の中心を担う満尾さんは、サロンの魅力をこう話します。

「子どもが生まれると知らず知らずのうちに、子ども主体になっていたということに気付かされます。母となって働くということは、個人的なことや家庭の事情など、プライベートに関わること。だから、そうした背景も含めて安心して話せる場になるようデザインされています」

NECワーキングマザーサロンは「母となってはたらく」をテーマにしています。対話型ワークショップを通じて、参加者同士がともに考え、語り合い、思いを言葉にすることが、不安や悩みを解決するための第一歩となると言います。

「サロンに出会うまでは、自分がどうしたいのか聞かれることもなかったし、話す場もなかった」と振り返る

地域で繋がることの大切さ

NECワーキングマザーサロンを主催するNPO法人マドレボニータが設立されたのは2008年のこと。「産後」の変化が起因する社会問題の解決を目指し、教室や講座の開催に加え、調査研究も行っています。

長野でのNECワーキングマザーサロン開催は3年目。毎年、地元の女性たちがスタッフとして運営しています。満尾さんは昨年8月、育休中のモヤモヤを抱えきれずサロンに参加し始めました。

「仕事から離れてみて、自分がすごく仕事を好きだということに気が付いたんです。もっとこんなふうに仕事したいとか、チャレンジしたいという思いが大きくて、でも半面、目の前にいる娘はこんなにも自分の手を必要としていて。そうすると、そのふたつをどう折り合いつけていくのか、私としては整理がつかなかったんです」

そんな満尾さんですが、サロンを通じて、自分の気持ちや思いを大事にできるようになり、自分のことを語り合える仲間もできました。今年は、多くの人にも同じような経験をしてほしいと、運営スタッフの側に回りました。

「今期のサロンのテーマは『地域で繋がる』です。自分の住む地域に、本音で語り合える仲間をつくるということを目指しています。昨年のサロンに参加して、顔を見合わせながら話が出来る仲間が自分の住む地域にいることの心強さを知りました。だから、今年のテーマに強く共感したんです」

満尾さんは、2、3年に一度の頻度で、全国どこにでも異動する可能性がある転勤族です。だからこそ、地域での母親同士の繫がりの大切さを強く感じているそうです。

「去年もそうだったように、惹かれあった人たちが継続的に集まれるようなきっかけになればいいなという思いがある」

自分の人生を楽しめるように

満尾さんは今年3月で育休を終え、職場に復帰しました。それと入れ替わりに、同じ仕事に就く満尾さんの夫が育休を取りました。

「私は早く仕事に戻りたいと思っていました。夫は、育休は女性が取るものという考えに縛られたくない、男女関係なく夫婦が協力して育児をしたいと思っていたようです。私も夫の考えには同感だったので、それなら、と自然な流れで夫が育休を取ることになりました」

言葉尻だけを取れば淡々としているようですが、そう話す満尾さんは満面の笑顔でした。

今年度の運営スタッフは7人。スタッフとして手を挙げる人がいなければ、その地域でサロンは開催されません。満尾さんは今年、仕事の都合で上越市に転居しましたが、それでも長野での開催にこだわりました。

「楽しい思い出がたくさんある、思い入れのある長野で、地域の母親が繋がる場をつくりたかった。そして、サロンで繋がったメンバーたちともう一度、一緒に仕事をしたかったんです。母となってからも自分の人生を楽しめるようなネットワークをつくりたいですね」

満尾さんは、サロンを通じて、SNSで繋がっている旧友たちとはまるで違ったコミュニケーションが取れるようになったと笑顔を見せます。次回のサロンは7月25日。参加者にはリピーターも多いそうです。「母となってはたらく」というテーマに関心がある女性であれば、子どもの有無や、既婚未婚などステータスを問わず参加できます。学生も大歓迎だそう。子育てしながら働くことに、何かしらのモヤモヤを感じている方は、一度覗いてみてください。

イラストを用いたり、テーマを決めて話すことで、徐々に心を開けるようになっていくプログラムになっている

(2015/07/23掲載)

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会える場所 NECワーキングマザーサロン長野

電話

第2回7月25日(土) 13:30~15:30
長野市ふれあい福祉センター 長野市鶴賀緑町1714-5
第3回8月8日(土) 13:30~15:30
権堂パブリックスペース”OPEN” 長野市権堂町2300

お問い合わせ:wms.shinetsu@gmail.com
7月25日のサロンお申し込みはこちら

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